『五年生になったら子供部屋を』そんな、フワッとした話が四年生にもなると現実問題に変わりました。結果、仕事部屋を明け渡し、庭に離れとして『六畳ハウス』を建築することにしたので、その流れをメモしておきたいと思います。
目次
建築確認不要は10㎡以下
そもそも離れを計画したのは『10㎡以下の部屋なら建築確認が要らない』という法律ベースの話からでした。
調べてみると、そこそこ複雑なので触れませんが『3坪程度なら、好きに建てて下さい』という感じで『それ以上のサイズで条件を加えたいのであれば、ちゃんと申請して税金も払って下さいね』というものです。ちなみに建築確認申請は、建築士の仕事なので素人は手が出せず、結果それなりにお金が掛かるということです。
当初は『多少お金が掛かっても、快適に長く使いたい』という思いから、一回り大きなサイズも含め検討していました。しかし、調べてみると大きく金額が跳ね上がってしまうことが分かり断念しました。
住宅用の基礎が必要
10㎡以下であれば、ブロックの上に箱を乗せるイメージで完結しますが、それ以上のサイズになると基礎もそれなりにしっかりした造りにしなくてはなりません。庭先に作るには、ちょっと大げさな感じでした。
金額が一気に上がる
当然ではありますが住居扱いになると、全体的にちゃんとしなくてはなりません。それが丁度、六畳以下と以上の間にラインが引かれ、例えば六畳と八畳を比べると倍ぐらいの値段になってしまうようでした。
『三協フロンティア』を断念
当初、見積りを取ったのは『三協フロンティア』の『単体専用シリーズ』でした。特徴は横長タイプで、天井が高くスタイリッシュ。現地建築不可で工場組立の末、トラック搬送からのクレーン設置の流れです。
タイミング良く、お隣の敷地が更地になっていた為、下見段階では販売店が『大丈夫そう』と言っていましたが、設置業者立ち合いでは、電線と隣接敷地に井戸が有る為、設置不可となってしまいました。振り出しに戻ってしまい残念でしたが、ダメなものはダメと気持ちを切り替え、次を探したところ『スズキハウス』と出会いました。
建築タイプは小回りが利く
庭への建築と言っても更地ではなく木や石が有る為、スペース確保は意外と大変でした。建築やメンテナンスを踏まえ隣接する塀や物置などから、50cm程度離す必要があり、出入り口やエアコン設置を想定し導線を確保する必要もありました。全てを好きに出来る訳では無いので、木の移動や伐採は思った以上に気を使いました。
造りは必要最低限といったイメージですが、目的はスペース確保なので問題ありません。
三協フロンティアと比べると天井が低いので圧迫感を心配しましたが、実際に暮らしてみると気になりませんでした。
オプションメモ
基本的に標準キットで十分ですが、少しオプションを追加したのでメモしておきます。
- 入口ドア上の雨避け
- 入口ステップ
- 基礎ブロック1段追加(標準は1段)
- 高窓廃止で壁に変更
- 掃き出し窓をペアガラスへ変更
- 網戸
- コンセント各角とエアコン用追加
- 電気工事(敷地内電柱含む)
- カーテンレール
換気扇の後悔
建築後に『付けておけば良かった』と後悔したのは換気扇です。
当初は家具の位置が本決まりではなかったのと、エアコンが換気してくれると勘違いしていた部分もありました。エアコンは基本的に室内の空気を循環し、その際フィルターで空気清浄を行うので、一酸化炭素中毒の対策にはならないとのこと。ちゃんとした空気入れ替えの出来るモデルもあるそうですが、極端に数が少ないようです。
取り付けは穴開けと電線工事が必須となる為、とりあえず『窓用換気扇』で納めることにしました。
ちなみに映像編集目的で建てたので、余計な光が入らないよう小窓は廃止した為『窓用換気扇』を『掃き出し窓』に取り付けることになるので『高窓用延長パネル』のセットで購入しました。取り付けは窓ストッパー外しに苦戦しましたが、ピッタリとハマり見た目もきれい。パネル部分は軟弱ですが退室時の戸締りで窓を閉める為、特に気になりません。夏本番の熱さ手前までは、日中でも換気扇だけで快適に過ごせます。
LANケーブルの穴
インターネットは母家からの無線LANで行けるかと思いましたが、ちょっと電波が弱過ぎて不安定。それで、LANケーブル経由にすることにしました。
エアコン工事の際、一緒に引き込んでもらおうと考えましたが、PCとエアコンの位置が対極になった為、見栄えや効率を考慮し、別途PC側のコンセント横に穴を開けることにしました。
LANケーブルは、30m屋外用を予め用意し、穴はエアコン工事の業者さんに頼んで開けてもらいました。
ケーブルは雨樋を伝って屋根まで上がります。
電線と並行して母家2階へ向かいます。
絡み防止の為、パイプとカラビナで距離を保ち、絶縁対策としてゴムバンドとゴムキャップを使用しました。
電線用フックと雨樋を経由し、1階のエアコン穴より室内に入り、モデムに辿り着きます。エアコン穴には防水粘土を追加し、全体的に台風にも耐えられる強度を確保しました。
電線とパーツの横ズレ防止対策は、廃材のキャスターのプレート(板へ固定する部分)を再利用しました。
契約までの流れ
『とりあえず、見てみないと分からない』ところからスタートし、展示場へ見学に行くと現地下見は即日対応して頂けました。ただ一軒家とは違う為か、細かい仕様やオプション等の説明はこちらから提示しないと無い感じでした。まぁ、儲からないからでしょうね。
着工は2022年2月上旬でしたが、コロナの影響も有り資材入荷に多少時間の掛かる時期でした。
- 現地調査で実際に建築出来るかを確認
- 見積書郵送の受取り
- オプション打ち合わせ後、契約
- 半額入金で、正式契約
六畳ハウスの値段
家 | 680,000 |
資材運賃・組立・工事 | 150,000 |
オプション | 80,000 |
電気工事 | 360,000 |
その他・値引き・税 | |
合計 | ¥1.400,000 |
超ざっくりではありますが、内訳と合計はこれぐらいでした。
電気工事は母家とは別請求とし、電柱まで建てたので値は張りましたが、とても満足しています。
次回は、建築過程を紹介したいと思います。